中小企業庁によると、中小企業経営者の高齢化が進み2015年には66歳となっていることが示されています。

直近の経営者の平均引退年齢が中規模企業で66.7歳、小規模事業者で70.5歳と多くの経営者が引退時期にさしかかる中、
事業承継を行わないことによる様々なリスクが想定されます。

①後継者が不在の場合
 現経営者が何らかの理由で引退を余儀なくされた時、会社の存続が困難になります。
 後継者がいないことが原因で廃業をする企業が増えることにより、企業が確保していた雇用や技術、
 ノウハウが失われてしまうことが懸念されます。

②経営者の高齢化が進むことによる影響
 中小企業の多くは経営者のリーダーシップや能力に依存しています。
 人間は誰でも年齢とともに体力も衰え考え方も保守的になるといわれていますが、経営者も例外ではありません。
 経営者の年齢が上がるほど投資意欲の低下やリスク回避性向が高まると言われています。
 事業承継をせず放置しておくことにより、経営者の衰えがそのまま企業の衰えに直結してしまう懸念が高まるのです。
 このような状況に陥らないためにも、事業承継についての検討を少しでも早く始めることをお勧めします。